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ノベツマクナシ

低所得者層にいます

ドキュメンタリーWe are Perfume 感想

アイドル

ドキュメンタリーを観てきた。

アジアからヨーロッパ、アメリカまでのワールドツアー。しかもそれが三巡目。

Perfumeはすっかり人気アーティスト・アイドルとして名を馳せてはいましたが、もともと多くはなかったテレビ露出が減り、それに加えてワールドツアーへの敢行も重なり在宅オタクには少々厳しい年が続きました。少し前に書いた記事では「いったい何がしたいのかわからない」とまで書いてしまうほど彼女たちの内情は閉ざされていたし、その部分は良く言えばプロフェッショナルとして舞台裏を守っていました。

しかし人間としての苦悩や難題への努力が売り物になるのは今も昔も変わりません。私にとっては「”あの”Perfumeが裏を見せる、しかも2時間以上」という売りに飛びつかない理由はないほど”見たかったもの”でした。

「We are Perfume」という題名に対して

あ~ちゃんです・かしゆかです・のっちです 三人合わせて、Perfumeです!

このお決まりの自己紹介の英訳として打ち出されたのがこのWe are Perfume。そしてこの三人は劇中、何度もスタッフや関わる人たちのことを挙げ、総体としての私達Weを意識させていました。意図せずダブルミーニングになっていたのは面白い。かしゆかの「Perfumeはいろんな要素が組み合わさってなりたっているから、現地の人にそれが伝わるのか」という発言がソレをよくあらわしてるなぁと思いました。

しかしそれにしても「自分たちだけでPerfumeができているわけではない」とメンバーが示唆しているにもかかわらず、このドキュメンタリーの主軸を三人に絞っていたのが残念。MIKIKO氏との反省会など、いわゆる名の知れたクリエイター・スタッフは顔を出すものの、彼女たちと同レベルに扱っているかと言われたら疑問。尺の問題もあるのだろうけども。ドキュメンタリーとして視点が少なすぎるのはいかがなものかと思う。

ドキュメンタリーとしてのワールドツアー

主軸として繰り返されるライブ開始直前の円陣と反省会の様子から思ったのは「これはおそらく日本のツアーでも変わらない風景なんだろうな」でした。ファンからの思いを、私たちはパフォーマンスで返しましょうと言い切るあ~ちゃんは本当に凛々しくかっこよかった。あと反省会、あれはもう意思疎通のレベルが高すぎて一回みただけでは理解できないところが多々ありました。ソフト化する際はオーディオコメンタリとして解説してほしい。それくらいペースも理解も早く、そして手を抜くことなく地道に地道に改良を加え、常にその土地で喜ばれるものを、ウケがいいものをと探している姿が何度も出てきます。彼女たちは日常茶飯事のようにさらっとやっていましたが、その日のうちにやる演目を変える・変えることを提案するというのは相当信頼関係が成立してないと不可能でしょうね。

あと私が一番感動したのは、アメリカでのファンに対するミートアンドグリート。片言の日本語で語りかけるファンの言葉が特に美しかった。アイドルに対して抱く気持ちを完璧に言葉にしていました。必見です。

 

STAR TRAINについて

まずHandy Manで到達した(と思っていた)民族音楽の雰囲気をここで綺麗にまとめて出されたことにビックリしました。コレまで何度か垣間見えてきたオリエンタルな(東洋風の)曲とは違いトライブ(部族)っぽいんですよね。モンゴルを移動しながら生きる部族を思わせるような感じです。それもこれもドキュメンタリー映画We are Perfumeや世界ツアーといった仲間意識・部族っぽさをパッケージ化したのだと思うと納得です。

あとピアノやギターの音がここまで前に来るのは久しぶりですね。生音を思わせる要素をシングル曲に持ってくるというのはヤスタカを始め周りのスタッフもPerfume=近未来テクノポップであることを重要視していないという雰囲気を感じます。

ソロパートでは加工を感じない声を強く前に出し、ユニゾンでは三人の誰でもないPerfumeの声としてソコに在る。まさにWe are Perfumeという映画タイトルに沿っています。雰囲気を汲みとって作品にするということに関して中田ヤスタカは天才です。

 

まとめ

劇中最後のあ~ちゃんによる決意表明を見てしまったので、これからも応援します。