ノベツマクナシ

低所得者層にいます

吉澤嘉代子の「綺麗」

冒頭の3秒で「絶対にこの曲好きだ!」と確信してしまう曲に出会うと興奮しますね。

www.youtube.com

「綺麗」はとても好きな曲になりました。

言い方として正しいのかわからないけどオバサンっぽさが良い、夢見がちでスレたゲイの心に沁みる!!

PVがね、良いんですよ。一人で即席に作ったようなドレスを着て、自分しかいない汚い部屋でくねくね歌うんですよ。もう最高じゃないですか。歌詞に漂う夢見がちだけどヒネてる子供そのもの。トモダチにも達観してるねと言われるほど耳年増になっていて、もちろん色んな小説読んでいて、そして実は密かに妄想している最高の恋愛をいつまでも求めているような・・・簡単に言うとすごいモテなさそうなんですよ。でも恋する幸せを知ってる顔で歌うんですよ。(私の)一人相撲っぷりがたまんないですね。

恐らく同じ歌詞でaikoのような恋愛ソングのエキスパート達が歌ったら、やっぱりそれはそれで綺麗な曲になると思うんですけど、吉澤氏が歌うと、聴者が感じる”自分だけど自分ではない距離感”を保ちながらも、彼女にしか出せない奥行きを上乗せしてくるというか、これは正しくあなたの曲です!と拍手したくなるような表現力があるんですね。絶妙に年季の入った声色も、PVで目を細める様も全部が「世の中が想定してるであろう正しい恋愛」を見過ごしてきた女の人のソレでジワジワにじみ出てくる切迫感がスパイスになっています。はぁ~ステキ。

またね、この衣装がね、最高。手作り感が良い方に出ている上に、過剰なピンクです。こんなピンク、夢の世界でもない限り着れないんですよ。似合う似合わないと言われてきたことも関係なく、”ちゃんと似合っている自分”がソコに居るんです。泣ける。

あと一番終わり、間奏でティーカップをすする吉澤氏、おばあちゃんみたいで最高。

本当に綺麗な曲です。