ノベツマクナシ

低所得者層にいます

今更Berryz工房「ハピネス!~幸福歓迎~」について

まず歌い出しの「10月の出会いは長く幸せになると本で見たの」。その後に続く、あなたに出会えたという描写よりも先にこんな素敵なことを書けるのが、つんく♂の凄さなんだと思う。この1行が有る無しで全体の印象がガラッと変わるほど印象的。1億3千万総ダイエット王国もそうだが、女の子が恋を歌う曲にしろ、ぼやっとしたイメージをありふれたキーワードでバッチリ印象付けていく大胆さというか、たった数行で他の全てに漂う意味の無さに別の意味を付けてしまうのが上手い。

今だからこそになるが、舞台裏の映像がドンドン掘れるこの状況になって、やっと彼女たちが幼少期からプロであることを求められている厳しさについて考えられるようになった。PVで写っている彼女たちは輝いている。何も苦しんだことのないような笑顔と目のきらめきがそこにある。アイドルなんだから当たり前ではあるものの、やっぱり凄いなぁと尊敬してしまう。

特におさげにしている徳永千奈美が素晴らしい。本当に素晴らしい。商売用の笑顔に見えない、(ほんのちょっとアホそうな、平和に満ちた)笑顔と大きな口とずらりと整った前歯を見せて踊っている。彼女のしっかり仕事をしていてなお有り余る、とにかく嬉しそうな様子がハキハキと動きまわるいわゆる子供にありがちなプロっぽさから一歩先に行っている。アイドルのような仕事はマジメであること以上にある種の突き抜けた真剣さを持ち合わせている人のほうが輝く度合いが大きくなるのだ。

この曲に今更引っかかる理由としては、あれだけ大人っぽさを求められるデビュー曲とは全く違い、この曲こそ子供でなければ表現できない曲だからだろう。メイクも薄いし茶髪も気にならないよう映像全編通して色調を抑えられている。アイドルが好きだとはいえ、女性であることをやたら強調した子供を商品にするのはやや苦手なので、こういったセサミストリート的なやや乱暴なまでのダンス、笑顔を持った健全さのほうが安心して見ていられる。

でも雅ちゃんのマセた感じも良いんだよな!!

 

 


Berryz工房「ハピネス~幸福歓迎!~」 (MV) - YouTube