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ノベツマクナシ

低所得者層にいます

日記77 グレゴール・サンマって読んじゃうよね

誕生日がすぎ、四捨五入すれば30になる歳になった。日々人は老いていくのに、なぜだか生まれた日なんかにこだわってわざわざ祝ったり抱負を掲げたりする。節目がないと不便だし、この日と決めてしまえばみんながみんな贈り物やメッセージをよこして大混乱になるから、やはりある程度365日に分散したほうがいいんだろう。ま、わかりきったことだ。

勉強が停滞期に入り、多聴多読に切り替えた。10 things you need to know todayというその日のニュースをひとまとめにした記事や村上春樹の短篇集を読んだりしている。どちらもTOEICに出てくるには少し難しい単語ばかり出てくるし、TOEICで覚えておきたいような単語は逆に出てこない。あちらを立てればこちらが立たず。

ネット世界での村上春樹の作品はとにかくミーハーで軽薄でキザったらしいオシャレぶったやな奴が読むものとされているが(実際はずれてはない)、NEWYORKERに載っている短編は結構面白い。今日読んだのは村上春樹グレゴール・ザムザという作品だ。冒頭はその名前のモチーフとなったグレゴール・ザムザのように朝目が覚めるところから始まる。何も身につけることなく目が覚めたザムザは自分がグレゴール・ザムザであること以外なにもわからないことに気づく___という話だ。窓に差し込む暖かな日差しなどの作中に漂い続ける静けさと、その背後で見え隠れする破壊や異常事態の鱗片の対比が素晴らしかった。

追記

GREGOR SAMSAグレゴール・ザムザと読むと最近しってものすごく恥ずかしくなった。挿絵が魚だったからてっきりサンマだと思っていたのだ。