ノベツマクナシ

低所得者層にいます

日記68 フェスでぼっち 

すっかり秋めいてきたようで、陽射しも熱気もあたりが弱まり心地良く過ごせるようになってきた。

ほぼ日手帳のサイトがどんどん更新されている。手帳はいつの間にかセンスを披露するアイテムになったなぁ。むしろいろんなサイト・雑誌が推奨してさえいる。マスキングテープやら雑誌の切り抜きやらボールペンで書くおしゃれなイラストやらで大変な騒ぎだ。卒業シーズンにこぞってプロフィールカードを書かせていた小学生女子の熱狂っぷりを思い出す。でもまぁ手帳や日記帳を埋めるために毎日を活動的に過ごせるのならむしろありがたいし万々歳だ。私だって手帳に書きたいがためにライブや図書館へ行っている。

先週末はボロフェスタへ行ってきた。私もついにフェスデビューだ。

学生やバンドマン自らが小さなライブハウスを借りきって作ったフェスらしく、スタッフも客も全員若い。私だって24だがその私が若いと思うのだから多くが20やそこらなんだろう。お目当てのバンドが弾き語りで出るときいて乗り込んだものの、恐ろしく馴染めなかった。私自ら話しかけるべきだったのだが、当日その会場であるライブハウスに着くまでに1時間以上迷い、外国人観光客に繁華街の微妙に分かりづらい観光スポットを教え、汗まみれでハンドタオルもしっとりしているくらいボロボロだったのだ。ボロフェスだけに。会場にいる誰と目を合わせても笑顔を作れず、ぐったりしながらカウンターでラムコークを頼んだ。見回すといろんな人と目が合う、目が合うだけでそれ以上何も無い。みんな誰かといるのだ。ほんとうに僕以外誰も一人じゃない。

お目当てのバンドが演奏を始める。きっとライブでの正しいノリ方という教本があるのだろう、みんな微妙に揺れながら頷いている。屈伸のような動きをしたり腕組みをしている。私は曲にひたりながらずっと演者の顔を眺めていた。大体が鼻とアゴ、たまに目を見つめるの繰り返しだ。きっとみんなも同じなのだろう。ライブで曲を聴く時の手持ち無沙汰っぷりったらどうしようもない。とりあえず手を組んだり屈伸のような動きをしてみるのだ。

一曲終わるごとに「あの曲やらないかなー」と考えていたせいで、リクエストを尋ねられた時にうっかり結構なボリュームで答えてしまった。即採用。就職もソレくらい早く決まってくれたらいいのに。弾き語りも終わり、二階のバーカウンターやソファスペースで座ってみたりしてみたものの、会話もうまれること無く、コロッケを食べ終えると共に会場を去った。ツイッターを覗くとお目当てのバンドマンも居心地悪そうにメロンパンを食べていて、色々と勿体無いことをしたなぁと後悔しながら湿ったハンドタオルで汗を拭き拭き電車に揺られ家へと向かった。

来月もまたライブをしにくるらしい。もちろん行くつもりだ。その時は私みたいな陰鬱さ溢れる独り身の男が居てくれたらいいなぁ。