ノベツマクナシ

低所得者層にいます

日記27

「最近は客も表現者やパフォーマーになりたがるせいで、鑑賞する人が減っている」

と劇場のオーナーが言っていた。ライブも客参加型のコール&レスポンスが取り入れられ、一回まるまる何かを眺める機会が減っている。だれもが芸術家になろうとする時代、だれもが本物の芸術家を探す時代。

鑑賞するとは何だ。辞書によると「表現しようとするところをつかみとり、そのよさを味わうこと」だ。作者が意図してようがいまいが何かしらのメッセージを読み取ることが鑑賞の要とされている。ネットには考察サイトが溢れ、コンビニには裏設定をかたった本がならぶ。つまりみんなわからないのだ。

メッセージを読み取る、なんて独りよがりな言葉だろう。言葉にした途端チンケなものに変わるのに、どうして言葉にしたがるのか。感情や考えの共有を求めているからだ、音楽もそう、自然や人・音との調和、つまりハーモニーを求めて産まれた。

そりゃいろんな人が好き勝手にアーティストになれば調和もへったくれもないわな。