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ノベツマクナシ

低所得者層にいます

はじめに

書いてる人:ノベツ マクナシ

年齢:28

性別:男

趣味:読書 アイドル鑑賞 

メールアドレス:nobetsu.makunashi☆gmail.com

 

 

 

 

1億3千万総ダイエット王国の歌詞について

渦巻く思いを書ききった名曲 一億三千万総ダイエット王国の歌詞について

アイチューンズの最近再生したプレイリストを眺めると自分の精神状態がわかると思いませんか。そこに折に触れて聴きたくなる曲がポンと入ってきて「あ、自分けっこう辛い思いをしているな」と気づくというか。
私にとってBerryz工房の1億3千万総ダイエット王国はそういう曲です。


Berryz工房『1億3千万総ダイエット王国』Berryz Kobo[130 million Diet-minded Country]) (MV)

マツコ・デラックスも言ってたように、この曲を歌いこなすことができるのは彼女達だけなんですよ。それくらいギリギリな世界観だし、説得力をもたせるだけの力がないといけない。

さて歌詞です。
1番の開始4行でもうだらしないんですよ。起きてすぐメイクする時間配分の上手くいかなさや、胃もたれするほどご飯食べて翌日にダイエットするぞと決意する計画性の無さ。自分のことじゃねえかと思うほど意識が低い。

そしてBメロ、同じフレーズを繰り返す執念と怒りを感じさせる内容で、1番の時点では「えらい皮肉っぽいなぁー」くらいですむんですが、2番になると急に見えてくるモノがあるんですよ。後述します。

そしてサビ前の嘆きと宣誓のような短いCメロ。「1億3千万総ダイエット王国」
タイトルですよ。バカみたいな名前なのに妙に予感めいた重みを増していきます。そう、増え続ける体重のように…。

1番サビ 典型的なダイエットの失敗描写。
食べたから運動しよう、運動したんだから食べとこう
色々試行錯誤しながらも「走った分だけ食べとこ」に落ち着かせるつんく♂の関西っぽさはたまりませんね。それがアイロニーとして活きている。
確実に失敗するであろうダイエット描写の果てに出るのは「楽しい夢を見てたい・未来を信じていたい」という自分へ向けた期待と「心を温めてほしい・優しさでつつんでほしい」という他者への希望です。サビの最後に連呼される「お願い」に複数の側面を持たせています。
「(お願いだから)上手くいって」と「(お願いだから)冷たくしないで」

お、重てえ~~~!!!!!!!!!!

2番の歌詞
ダイエットを始めた結果、寝坊してます。ダメですねぇ~~本当にダメ。
あっさりと次のBメロ以降するあたり、寝坊して急いでる感じがして面白いですね。

1番のBメロとは基本的な部分は一緒ですが、寝坊とダイエットに追い詰められた誰かの必死な姿が見えてきます。取り繕えない状況になって見えてくるのは、誰からも見向きもされない疎外感でした。繰り返されるフレーズに挟まれる「他人事」という言葉は寒々しささえ感じます。混ざりに混ざった怒りと悲しみと寂しさが「1億3千万総ダイエット王国」というフレーズのバカバカしさに溶け、蔑視じみた感情にまで仕上がってます。

サビ
(どうせ)見向きもされないし(どうせ)割り勘だし、食べれるもん食べとこ。こんな状態になってるんですよ。確実にダイエット失敗からのリバウンドくらい行ってるんじゃないか。

しかしながらこの曲のすごいところは最後です。何もうまくいかない悲しさと怒りを歌った曲でありながら、悲しい業で終わらせないために必要なものをそっと置いていくんですよ。つんく♂って本当に凄い。本当に。本当に凄いと思う。

1番のサビで外へ向かった求めは、怒りと悲しみの渦を巡り巡ることで、2番のサビで自分へ向かい「優しい人になりたい・この世の為になりたい」に集約されるのです。

最後に連呼される「お願い」の意味がここに来てわからなくなるのが最高ですね。私は祈りのレベルに来たなと思いました。祈りってそういうもんじゃないですか。祈る内容がなくなって、祈る行為だけが残った時に何かが生まれるというか。だって不安がなくなるってそういうことじゃないですか。ねぇ?

仏教のような円環と業が最後に本来の意味での希望へ向かうところにつんく♂性善説が見えます。誰かを愛すのと同じくらい地球と自分を愛そうというつんく♂の哲学がここに極まっている…。つんく♂ありがとう…。

いやぁ~凄い曲だ。大好き。

 

日記127 13の理由を読んだ

13の理由を読んだ

この作品は自殺した女生徒による告発テープが主人公に届くところから始まる。主人公はそれを聴き彼女がなぜ自殺をすることになったのかを知る。作中で流れる時間はたったの一夜だが、テープの再生パートを主軸に、かつて彼女が存在した痕跡を辿る旅が効果的に挟み込まれていて非常に濃く立体感のある構成になっている。

大人も友達も誰かを助けるポーズは取れても心を救うことは出来ない。自殺について話し合う場ですら、助けを求める人間が自殺について考えていると名乗り上げなければ助けることもできないと結論づけてしまう。とにかく救いがない。というより自殺という結果が確定した時点で救いなどないのだけれど。家庭環境を意図的に省いている、あまりにも共有された秘密がグループの中で閉じられていることなどツッコミどころはあるが、間違いなく面白い本だった。

読み終わって少し経ったのでこの本についてまた考えてみる。
自分がアバズレであるという噂に押しつぶされて死んだ女生徒は、その噂のきっかけを作った人、友達になれなかった人、友達になりたかった人、助けてくれなかった人を告発する形でテープに残している。読み進めていけば行くほど死ぬ直前に作られたもののリアルさが増していく。それは諦めという感情によるもので、私は(怒りも悲しみも喜びも)その感情をもってすれば全て終わらせることができるのを知っている。それで死んでいった人達を知っている。諦めは解放になり、彼女の最後の言葉に繋がっていく。間違いなくバッドエンドなのに、どうしてか悲しみが残らない。きっと登場人物たち(読者である私も)は悲しみを通り過ぎてしまったからだ。生きるということはそういうことなんだろう。常に世界に残されていくというか、時間に追いつこうと繰り返すサマというか。

ゴールデンウィークだしたくさん本を読もう。
そういえばこの本はアメリカのヤングアダルト小説だったんだけど、アメリカのヤングアダルト小説って死についての本多くないか。トリイ・ヘイデンもそういうの書いてたはず。

日記126 金剛寺さんは面倒臭いを読んで

出来るなら(そして私を信じてくれるのなら)何も見ずに下のリンクから漫画へ跳んで欲しい。合わなかったらそのままYou Tubeでも開いて好きな動画を見て忘れて欲しい。

エクストリームマンガ学園014-1 とよ田みのる 金剛寺さんは面倒臭い ~天の巻~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや~~読んで良かった。読んで良かったと思える漫画なんですよ。ほんと、良い。

私は皆誰しもが金剛寺さんなんだと思うんですよ。その人なりのパーフェクトなやり方で自分を制御して、ちゃんとしようと生きていく。そして同時にパーフェクトで孤独な居心地の良い世界をぶち壊しても良いと思える存在を求めているわけですよ。ぶち壊し壊されて初めて「あぁ生きている、これが生きているということだ」と実感するわけです。(久しくそんな気持ちを味わってないなあ)

3つの話、それぞれエピソードが挟まる他にも少しずつ奇妙な部分があるんですよね。金剛寺さんと”毎回”ご飯を食べる友達の居ない女の子とか。
「あんたと一緒で、友だちがいないの」という台詞の矛盾が面白い。友達でもないのにご飯を一緒に食べる?それも毎回?なぜそれを友達と呼ばない(呼べない?)のか。毎度正論で論破されても、それでも一緒にご飯を食べようとするあたり、樺山と同じ何かを感じるんですよね。正論のもと誰に対しても公平な人と付き合おうと思うのは、教室に居場所がない人なんだろうか。でも金剛寺と対等に付き合おうと思う時点でやっぱりどこか不思議だ。

なんとなく観(○○観の観ね、人生観とか)を掴める瞬間がある。見たり聞いたりしているうちに「あー、そういう考え方もあるんだ」と分かる瞬間。今回のそれは、関係のない話という概念だった。いつか自分が駄目になりそうな時、この考え方を思い出せたら良いなぁ。

読んで良かったなぁ~。この漫画は本当に読んで良かった。

℃-ute The Curtain Risesのこと

℃-ute新曲について

カーテンライゼズのPVが公開されました。

www.youtube.com

曲を聴いてパッと浮かんだのはBerryz工房のラストシングル「永久の歌」。
この永久の歌は、幼少期から培ってきたもの、これからも変わらない部分を歌ったもので真っ直ぐな「ありがとう」の気持ちをそのまま受け取ることのできる名曲ですが、℃-uteのカーテンライゼズはまったく違う。もう正反対というか何もかもが終わっていくそのスピード感をまるごと曲にした感じです。終わるからこそ始まる次のステージが否が応でも浮かんでくる。うっかり感動してる場合じゃない、そのステージに私達ファンは居ない、だから全部見逃すなと言い放つかっこよさ!たまらん。

めちゃくちゃ℃-uteらしい曲だなぁと思います。ほんと、気がつけばこんなにかっこよくなってたんですね。だって「野暮は言いっこなし、水差さないで」で終わる曲ですよ?ラストシングルでこの宣言ですよ?
なんというか、つんく♂Berryz工房に与えていた愛とは違う愛を感じるんですよ。何から何まで楽しくてガヤガヤごちゃごちゃしたBerryz工房の最後に「あんたらみんなに感謝しなさいよ」と永久の歌を与えたように、とにかく彼女らに比べられて来た℃-uteには「歌い散れ、燃やしつくせ」と言ってあげる優しさが私には物凄く刺さりました。
℃-uteに必要なのは終わりの無い愛ではなく、終わらせる愛だったというのが何とも味わい深い。あとサビ中鳴り響く弦楽器の鬼気迫る感じ!あぁ~最高

それにネガティブに受け取られそうな言葉なのに全然そう聞こえないのが良いですね。まったく後悔してなさそうな表情とダンス。こういう風に表現できるのはアイドルをやり続けた彼女たちだからこそだと思う。本当にかっこいい。